生活保護の受給条件
私の場合はすんなりと生活保護の支給が決定しましたが、受給するためにはいくつかの条件があります。
資産を保有していない事
資産とは「土地や家などの不動産」「車」「高価な貴金属」などです。
これらの資産がある場合は、まずそれを売って生活費にしてくださいという事です。
ただし資産価値が無いものについては所有が認められます。
例えば持ち家であっても古くて資産価値が無いとみなされた場合、そのまま住み続けることができます。
車に関しては基本的に所有だけでなく運転自体が認められないため、手放すしかないと思います。
車が無いと著しく生活に支障をきたすような場合だと、例外的に認められる事もあります。
預貯金が少ない事
手持ちの現金も含めた預貯金が多いと支給は認められません。
いくらという決まった額は無いようですが、大体1か月の保護費を上回る額がある場合は認められないケースが多いようです。
1か月生活できるお金があるならとりあえずそれで生活してくれという事ですね。
ちなみに支給が始まると保有している日本全国全ての口座を監視されます。
申請時に申告していない口座があっても全て照会されますので隠すことはできません。
家族の支援が受けられない事
親・兄弟・子供から支援を受けられる場合は受けてくださいというスタンスです。
申請する場合は、支援できない事を家族各人に確認されます。
と言っても家族の口座までは見られる事はありません。
「生活に余裕が無く支援はできない」等の理由を書けば問題ありません。
また、家族と絶縁状態である場合は家族に確認が行く事は無いようです。
収入が最低生活費を下回る事
勘違いされている方も多いと思うのですが、収入がゼロでなくても生活保護は受けられます。
地域と世帯人数によって最低生活費が定められています。
年金や働いた収入があっても、基準額を下回る場合はその差額が支給されます。
それだと働いても無意味に見えますが、働いて得た収入には控除があるので無意味にはなりません。
15,000円程度の収入なら保護費は満額支給されますし、それ以上の収入でも金額に応じて控除されます。
収入ゼロで生活保護を受けるよりも、働きながら生活保護を受けるほうがちゃんと収入が多くなるようになっています。
生活保護の制度は最終的には自立が目標になりますので、働けるのであれば少しずつ働くようにするのが一番良いと思います。